過払い金請求にデメリットはあるのか?

払いすぎた利息を取り戻す「過払い金返還請求」。法に基づいて、自分のお金を取り戻すだけと説明される手続きですが、なにかデメリットはあるのでしょうか?
正しく理解しておきましょう。

 

「過払い金返還請求」というのは、法定金利を超える違法な金利で借金していた人が、払いすぎた利息の返還を求める手続きです。
その時効が近づいていることもあり、最近はCMなどの広告の数が非常に多くなっています。

 

これは、払わなくても良かった自分のお金を取り戻すだけの手続きですので、デメリットなどないのは当然です。

 

しかし、なにも知らない方には経緯や理由がよく理解できないことも多く、言いがかりをつけてお金を取り戻すように感じて心情が悪かったり、取り戻した後に嫌がらせを受けるのではと心配したりして、敬遠する人もいるかと思います。

 

それでは、もったいないです。

 

 

過払い金返還請求にデメリットはあるのか?

 

そもそも、「過払い金返還請求」については、自分のお金を取り戻すだけなので、デメリットが存在すること自体おかしな話です。そのため、「デメリットはない」と言い切れます。しかし、具体的に説明しなければ納得できないかもしれません。
ここから、「過払い金返還請求」を行ったことによるデメリットと思われる事柄について、一つずつ説明していきましょう。

 

デメリット1. 「過払い金返還請求」をした貸金業者からは、今後お金を借りられない場合が多い?

 

まったく借りることができなくなるところから、新規での申し込みができない、限度額までは借りられるが増額ができないなど、貸金業者によって対応は様々です。
ただ、なにか問題があっても、他の消費者金融で借りることはできますので、それほどデメリットにはならないでしょう。

 

参考文献 任意整理

 

デメリット2. 過払い金があるのに業者が素直に応じないことがある?

 

過払い金返還請求は、業者の側からすれば、言いがかりとも受け取れます。そのため、返還そのものを渋ったり、返還請求するために必要な取引履歴を出さなかったり、一部しかないと虚偽の報告をすることもあります。

 

過払い金返還請求自体は誰でもできるようにはなっていますが、上記のような面倒な業者だった場合は、最悪の場合裁判になることもあります。そうなると、一人で進めるのは困難になってくるでしょう。
そういった可能性も考慮すると、専門家に依頼するのが賢明でしょう。
もちろんお金はかかりますが、資料さえ用意すれば、後は(裁判になっても)すべて対応してもらえますので、余計な心配も手間もかかりません。
ただし、悪質な弁護士や司法書士もいますので、十分に気をつけなければいけません。

 

 

デメリット3. 過払い金返還請求をすると、ブラックリストに載ることがある?

 

この点が、もっとも大きなデメリットになるかもしれません。
場合によっては、過払い金返還請求をしたことが、事故情報として個人信用情報に登録されるため、請求先の業者以外の金融機関からもお金を借りられなくなることがあるのです。
もちろん、必ず登録されるわけではありませんので、詳しく説明します。

まず知っておいて欲しいのが、完済した後に過払い金返還請求をした場合はなにも登録されないということです。

 

実は、平成22年までは、必ず事故情報が登録されていました。しかしそのせいで過払い金返還請求を躊躇する方が多いことが問題となり、登録されないことになりました。

 

しかしそれは、あくまでも過払い金返還請求をした記録についてのみです。

 

そのため、もし返済中に過払い金返還請求をした場合は、少し話が変わりますので、整理しておきましょう。

 

1. 過払い金返還請求をした結果、変換されたお金で完済できた場合
この場合は、一時的に事故情報が登録されることとなります。
具体的には、まず返済中に過払い金返還請求をした場合、手続きの間返済を中断するため、「滞納」扱いになり事故情報が登録されます。しかしその後、完済されることで事故情報が削除されるのです。

 

2. 過払い金返還請求をしても、借金がなくならなかった場合
この場合は、残念ながら事故情報が登録され、ブラックリストに入ることになります。
具体的には、完済できないため、1.の経緯で登録された「滞納」の情報が、削除されないからです。

 

上記のように、返済中に過払い金返還請求を行うと、確実にブラックになります。しかし、完済できればすぐに削除されますので、大きな問題にならないことが多いでしょう。
また、完済した後であれば、なんのデメリットもなくお金を取り戻すことが可能です。

 

そのため、過払い金返還請求は可能な限り完済してから行うか、きちんと調べて過払い金で完済できることが分かってから手続きするようにしましょう。

 

ただ、「きちんと調べてから」といっても、一般の人にはどうすればいいのか分かりませんし、仮に完済した後の契約について、そもそも過払い金があるのかどうかを確認することも難しいでしょう。
そのため、過払い金返還請求を専門家に任せようと考える人も多いと思います。

 

ただし、誰に頼むかはしっかりと比較してからにしなければいけません。

 

過払い金返還請求は誰に頼むべきか

 

デメリットのところで書いたとおり、過払い金返還請求を一人で行った場合、業者との交渉なども行う必要になることがあるため、非常に不利な状況になる場合があります。それになにより、手間がかかります。それに、そもそもどうやって行うのかも、専門家でなければよく分からないでしょう。
そのため、過払い金返還請求は専門家に任せた方が無難です。

 

そして、過払い金返還請求を任せることができるのは、「司法書士」「弁護士」です。

 

一般的に「司法書士」の方がリーズナブルなことが多いですが、「司法書士」の場合、過払い金返還請求の金額が140万円を超える場合、対応できません。(法律で定められています)

 

この140万円という境を知って、司法書士にするか弁護士にするかを決められればいいですが、自分の過払い金の総額をすぐに計算できる人はなかなかいませんので、借金が相当低額でない場合は、弁護士に相談した方が安全でしょう。

 

しかし、中には悪質な弁護士もいますので、弁護士の実績や評判などをしっかりと見極め、可能な限り直接相談を行って、もっとも信頼できそうな人を選ばなければいけません。

 

ただ、やはり費用面もしっかりと考慮しなければ、「過払い金が戻ってきて借金も完済できたが、弁護士費用が足らない」などということにもなりかねません。

 

一般的に過払い金の相場は、着手金+成功報酬(返還額の数十%)と言われています。
そのため、もちろん、しっかりと見極めた上での話ですが、着手金無料+成功報酬20%以下、くらいの弁護士であれば、良心的な価格だと思って間違いないでしょう。

 

なんにしろ、1度弁護士さんに相談してみましょう。そして、上記の注意点を気にしながら、お話をしてみましょう。そうしなければ、始まりません。